ゐるの日記

日々の印象に残った事を書いています。

クモと共生することを決めた話

 

ご存知でしたか?クモってゴキブリを退治してくれるらしいですね。私は最近の最近まで知らなかったので、クモとゴキブリの両方におびえる生活を送っていました。私の家はクソ田舎にあります。周りは木しかないですし、夜になればカエルの声が聞こえてきます。そんな中で生活していて最も困ることは何か。そう、お分かりの通り虫です。

 

田舎に引っ越してくる前は都市部の高層階に住んでいたので、部屋に虫が入ってくる事が一度もありませんでした。しかし、引っ越してきて虫だらけの生活に驚きました。一番驚いたのは、玄関の扉の前にカブトムシがいたことです。カブトムシって山に取りに行くか、ホームセンターで購入しますよね?私の場合は玄関で取れました。どれだけ田舎かご想像いただけたでしょうか。

 

引っ越してきて虫だらけの生活に驚いた私は、できる限り虫が近寄らないバリアを張ることにしました。虫コナーズも吊るしましたし、バルサンも焚きました、虫よけスプレーに、冷凍殺虫スプレーも買いました。それで、一時期は完全に虫が部屋周辺からいなくなりました。勝った...と思ったのもつかの間、環境に慣れてしまった虫がまた部屋に入ってくるようになりました。

 

そこで私は虫の中でも優先順位を付けました。一番見たくないものゴキブリ、二番目に見たくないものコバエ、三番目に見たくないものクモのように。そして一番見たくないゴキブリの天敵について調べました。すると、今まで嫌がって排除してきたクモが天敵らしいのです。これはクモは追い出すわけにはいかないと思い、それからクモとの共生生活が始まりました。最初は気持ち悪く、見ないように別の部屋に追い払ったりしていましたが、最近ではアシダカグモという大きなクモが出ても、あぁゴキブリをやっつけてくれているんだなぁと思えるようになりました。

 

クモとの共生を心に決めて殺さないように生活していたのですが、何日もクモを見かけない日が続きました。もしかしたらクモはゴキブリをすべてやっつけ切ったのかもしれません。そして、ゴキブリが絶滅した部屋からは、エサがなくなったため、クモも姿を消し、虫がいなくなりました。

 

あれだけ人工のもので自然に対抗しようとしても勝てなかったのに、クモとの共生を決めた時から、自然も味方をしてくれるようになりました。そして私は、虫コナーズバルサンもない自然なサイクルの部屋で生活していくことを決めました。自然を寄せ付けないようにするのではなく、いいところを知って共生していくことが田舎で暮らしてくヒントになりそうです。